Q熱・QFSって知っていますか?

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もっとQ熱を知りたい!

どのくらい患者がいるの?


 下の表の数字だけを見ると、「なんだ、まれな病気ではないか」とお思いの方が多いと思います。
 愚直に数字だけを見てしまうと、Q熱とは本当にまれで、問題視するような病気では無いかも知れません。
 しかし、データを根拠に物事を考えるときには、そのデータの背景を理解しなければならないでしょう。

 Q熱は全数を健康福祉センター(保健所)に届出することが義務づけられています。


届出年19992000200120022003200420052006200720082009201020112012
届出数122442479782732211

※国立感染症研究所 感染症発生動向調査事業年報 参照   

◎Q熱と診断を受けるまでに、超えなければならない障壁


・医師が「Q熱だとは考えない」という障壁

 ほとんどの医療機関では、Q熱を疑われることがありません。
 そしてQ熱の特徴として、一般の検査ではほとんど異常が見られません。
 急性の段階でQ熱と診断されることは、きわめてまれであると考えます。
 その理由として、2つの項目が挙げられます。

 1,急性ではインフルエンザの様なよくある症状であり、
   医師はその病気の頻度順に診断を進めていくため、
   Q熱は少ないと考えられていることから、選択肢として最後になってしまう。
 2,自費で特殊な検査であり、検査自体がどこでもできるものではない。


・診断されるまでの障壁

 Q熱は、Q熱専用の検査を受けなければ、診断されません。
この検査を行っている施設は、日本全国でたった4ヶ所です。
 また、この検査には熟練された技術が必要です。
現在の研究では、確実に診断できる検査キットなどは、世界的にも開発されていません。


・費用の障壁

 Q熱の検査には健康保険が適用されません。
 また、遠方である場合には、具合が悪い状態で長距離を移動して、検査、診察を受けに行かなければなりません。
移動にかかる費用や、場合によっては、前日に病院の近くで宿泊することも必要になります。



 届出数の数字は、上記すべての障壁を乗り越えて発見された、貴重な数字です。

 管理人の2人の子供がQ熱と診断されたのは、管理人がQ熱を知っていて、症状からQ熱(QFS)を強く疑い、かかりつけの小児科、および脳外科の診断(偏頭痛、群発頭痛)を否定し、Q熱の検査に踏み切ったからです。




◎数字の推移

 1999年~2002年までは、2桁の増加傾向にあります。
この頃は、マスコミによるQ熱の報道が相次いでいて、自らQ熱を疑い検査を希望する患者が、全国的に増えていた時期です。

 その後の届出数の減少の動きには、マスコミの報道が減り、情報が風化してしまったことと、診断基準の変更があり、それまでQ熱と診断を受け治療されていたレベルの患者が、数に入らなくなってしまったことが上げられます。



 コクシエラ菌に感染した場合、その50%が急性の症状を発症し、そのうち2%程度が慢性(QFSを含む)に移行すると言われています。

 とても安易な考え方ですが、単純に計算すると、QFSの患者1人が感染した場所の周辺には、25人の急性患者が存在し、発症しないまでも感染している人が、25人存在することになるのではないでしょうか?



 コクシエラ菌の感染源、感染力(共にどこから感染するの?)、耐久性(予防できるの?)を考えたとき、あなたはQ熱という病気が「まれ」だと考えますか?「身近」だと考えますか?

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